2025年07月16日
玄関収納・下駄箱
玄関収納、見直してみませんか?【前編】~暮らしが変わる“玄関リフォーム”のすすめ~

毎日人が出入りする「玄関」。ご自宅ではどんな空間になっていますか?
下駄箱の前に靴が散らかっていたり、傘や荷物の置き場所に困っていたり…。
実はこうした玄関におけるお悩みは、多くのご家庭で共通しています。
毎日使う場所だからこそ、玄関の使いやすさをアップさせるためにおすすめなのがリフォームです。
リフォームというと、大掛かりで大変そうと思われがちですが、ちょっとしたプチリフォームや収納の工夫でも、驚くほどスッキリと、そして使いやすく玄関が変わり、暮らしをより快適なものにすることができます。
今回はそんな「玄関収納リフォーム」について、2回に分けて日々の暮らしに寄り添った視点からご紹介していきます。
前編:暮らしが変わる“玄関リフォーム”のすすめ
後編:暮らしにフィットする下駄箱リフォームアイデア集
リフォームが必要?見直すべきタイミングとは

リフォームを行う時期は、住宅の築年数や見た目の劣化具合など、色々な基準がありますが、下記の項目の中でひとつでも当てはまるものがあるなら、リフォームを検討する良いタイミングかもしれません。
- 靴の量が以前より増えたり減ったりして、収納が合わなくなった
- ライフスタイルが変わり、今の使い方に不便を感じている
- 玄関がいつも散らかっていて片づかない
- 傘や季節用品など、収納場所に困っているものがある
- 扉の開け閉めがしにくくなってきた
- デザインが古く、玄関の印象が暗く感じる
また「リフォーム=収納力アップ!」と思われがちですが、実は『収納を減らす』という選択肢もあります。
大切なのは、“今の暮らしに合った形に整える”こと。
それが、結果として暮らしやすさにつながるのです。
リフォームで見直すべき5つのポイント
1.収納量
家族構成や持ち物の量に合わせて、十分な収納スペースを確保しましょう。
お子さんが小さいご家庭では、成長による靴の大きさの変化なども考慮して、少し余裕をもった下駄箱サイズにしておくとよいでしょう。
2.収納するものの種類
靴だけでなく、傘・アウター・季節用品・アウトドア用品など、「何を収納するか、収納したいか」を具体的にリストアップすることも大切です。
また緊急用の防災グッズや、お客様用のスリッパなども玄関に収納できると便利です。
3.使いやすさ
よく使うものは手の届く場所に、使用頻度の低いものは奥や上へ。
お子さんやご高齢のご家族がいる場合は、低めの位置を意識すると使いやすくなります。
4.デザイン
玄関の広さや形、家の雰囲気に合った色・素材・扉の形状などを選ぶことで、見た目にも心地良い空間に仕上がります。
玄関を入った時に目に入る範囲全体を通して、トータル的なバランスを考えてデザインを決めましょう。
5.照明
人感センサー付きの照明や足元を照らす明かりを取り入れることで、安全性と快適さがアップします。
また間接照明などを組み込むことで、ほっと安らげる空間にすることもできます。


玄関のスペースに合わせたリフォームと収納アイデア
エントランスの広さによって、適したリフォーム範囲や収納アイテム選びは変わってきます。
スペースの違いごとにおすすめの収納アイデアを見てみましょう。
スペースが狭い場合のおすすめのアイデア
狭く限られたスペースしか確保できない玄関では、「どう収納するか」よりも「どう空間を広く見せるか」がポイントです。
視覚的にスッキリ見せながら、しっかりと収納力も確保する工夫を取り入れましょう。
壁面収納の活用

背の高いトールタイプの壁面収納を活用すれば、限られたスペースでも十分な収納を設けることができます。
高さを活かして空間を有効に使えます。
浮かせる収納

シューズラックや傘立てなどを浮かせることで、掃除がしやすく、玄関を広く見せられます。
収納下にもスペースができ、毎日履く靴を出したまま収納できます。
デッドスペースの有効活用

玄関の角や階段下などに、小物収納やスリッパラックを置けば、無駄なスペースも活かせます。
壁に埋め込んで設置するニッチ収納を取り入れるのもおすすめです。
ミラー付き収納

姿見と収納が一体になったキャビネットなら、空間を広く見せつつ、日常の身だしなみチェックにも便利です。
スペースが広い場合のおすすめアイデア
広い玄関は、「見せる収納」や「利便性」を意識したプランがおすすめです。
暮らしに合わせて多目的に使えるアイデアで、さらに快適な玄関を目指しましょう。
シューズクローク・シューズクローゼットの設置

靴はもちろん、コート、自転車、アウトドア用品、ベビーカーなど、様々なアイテムをまとめてスッキリと収納できます。
靴を履いたまま出入りできるスペースとして設計しておくと、汚れたり濡れたりしたものも置くことができ、より汎用性が広がります。
収納付きベンチ

玄関にベンチがあると、靴の脱ぎ履きがラクに。
来客時にちょっと腰掛けてもらったり、荷物の一時置きスペースとしても使えます。
収納付きタイプのものにすれば、シューケア用品の小物も、手の届きやすい場所にしまえて便利です。
コの字型・ロの字型収納

贅沢に壁面を使って、壁を囲うようにキャビネットを設置するタイプなら、大容量の収納が実現できます。
中央部分がオープンスペースになっていますので、ディスプレイ棚として使用すれば、インテリア性も高められます。
収納付きカウンター

設置位置によって印象が変わる玄関のカウンター。
腰高より少し上に設置すれば、鍵やハンコを置いたり、ちょっとした準備スペースとしても活躍します。
足元に近い位置に設置し、季節の花を飾れば、おしゃれなおもてなし空間として演出できます。
玄関収納を選ぶ際のポイント
玄関の広さによって適した収納アイテムの違いはありますが、収納を選ぶ際に注意しておきたいポイントは共通しています。
- 収納するものの量と種類に合った形・大きさを選ぶ
- 動線を意識して、出入りしやすい配置にする
- デザインと収納力のバランスを考える
- 照明で見やすさと安全性をアップする
これらを踏まえることで、機能的かつ美しい玄関が実現します。
玄関リフォームは、ほんの少しの見直しから

「玄関のリフォームって何だか大変そう…」と思われるかもしれません。
しかし、棚をひとつ増やしたり、収納の配置を変えたりするだけでも、驚くほど暮らしは整います。
次回の【後編】では、具体的な収納アイデアや人気のリフォーム事例をタイプ別にご紹介します。
ご自宅の玄関が、もっと心地よく、家族を迎える温かい場所になりますように。
そのためのお手伝いが、少しでもできれば幸いです。
MARGINでは、玄関をスッキリ整え、家の顔となるようなスペースにしていただくためのシューズボックス(靴箱・下駄箱)を多数取り扱っています。
おうちのリフォームをお考えの方は、ぜひこちらの記事とあわせご確認いただき、お役立てください。