2025年07月23日

玄関収納・下駄箱

玄関収納、見直してみませんか?【後編】~暮らしにフィットする下駄箱リフォームアイデア集~

暮らしにフィットする下駄箱リフォームアイデア

前回のコラムでは、「暮らしが変わる”玄関リフォーム”のすすめ」についてご紹介しました。

今回はもう一歩踏み込み、玄関収納の中心である「下駄箱リフォーム」について、具体的な事例によるアイデアをタイプ別にお届けします。

見た目・使いやすさ・収納力…。
そして何より「ご家族のライフスタイルに合うこと」が大切です。
「わが家だったら?」という視点で、ぜひ読み進めてみてください。

カウンター型

腰あたりまでの収納で、空間に圧迫感を与えず開放的な空間にすることができます。
カウンターの下は下駄箱として、上は小物や季節のお花などをディスプレイスペースとして使えます。

こんな方におすすめ
  • インテリアとして玄関を華やかにしたい
  • 小物や鍵を置ける場所が欲しい
  • 窓を避けて設置したい
注意ポイント

収納スペースが下部に限られるため、靴が多い場合や大家族のご家庭では収納力が足りなくなる可能性があります。

カウンター型の玄関収納事例

カウンター型の玄関収納
カウンター型の玄関収納
カウンター型の玄関収納

セパレート型

カウンター収納+吊り戸棚の配置で、上下に収納を分けたタイプです。
狭い場所にも設置でき、視覚的に圧迫感を与えず収納量を増やせるだけでなく、使用頻度に応じて収納場所を分けられます。
下部にはよく使う靴や外用の道具を入れて、吊り戸棚にはオフシーズンの靴や防災グッズなどを収納しておけます。

こんな方におすすめ
  • 靴や小物をカテゴリーごとに分けたい
  • 圧迫感を抑えつつ収納力を確保したい
  • オフシーズンのものや防災グッズを収納したい
注意ポイント

上部収納に手が届かない場合があります。
また高い位置にある大きなものは取り出しづらくなりますので、持ち手付きの収納ボックスを活用したり、安定感のある踏み台などを準備しておきましょう。

セパレート型の玄関収納事例

セパレート型の玄関収納
セパレート型の玄関収納
セパレート型の玄関収納

壁面収納(トール型)

壁一面を使って設置する大型の玄関収納です。
収納力は抜群で、棚板の位置を変えられるタイプなら靴以外にも、背の高いゴルフバッグやアウトドアグッズなども収納できます。
玄関の幅が狭くても、高さのあるものを選べば大容量収納が叶います。

こんな方におすすめ
  • とにかく靴の量が多い
  • ベビーカーやスーツケース、アウトドア用品を収納したい
  • 傘やブーツなど高さのあるものを収納したい
注意ポイント

高さがあるので、圧迫感が出やすくなります。
キャビネットの色を明るめにしたり、扉がミラータイプのものを選ぶことで圧迫感を和らげる方法もあります。
また、持ち物が少ない方には、収納が余ってしまう場合もあります。

壁面収納(トール型)の玄関収納事例

壁面収納(トール型)の玄関収納
壁面収納(トール型)の玄関収納
壁面収納(トール型)の玄関収納

コの字型・ロの字型

壁面をコの字・ロの字に囲むように設置するタイプです。
十分な収納力を確保しながら、中央の空間をディスプレイや飾り棚として活用できるため、玄関をおしゃれに演出できます。

こんな方におすすめ
  • オフシーズン用品の収納スペースが欲しい
  • ベビーカーやスーツケース、アウトドア用品を収納したい
  • 傘やブーツなど高さのあるものを収納したい
  • インテリアを飾れるスペースがほしい
注意ポイント

ある程度の広さが必要です。
中央の空間を活用しない場合には、デッドスペースになる可能性があります。

コの字型・ロの字型の玄関収納事例

コの字型の玄関収納
コの字型の玄関収納
ロの字型の玄関収納

ベンチ付き型

収納の横にベンチを組み合わせたレイアウトです。
靴の脱ぎ履きの際に腰掛けたり、荷物を一時的に置いたりするのにとても便利。
特にご高齢の方やお子さんがいるご家庭では、靴の脱ぎ履きが楽になるため、重宝します。
収納力と開放感の両方を兼ね備えている“いいとこ取り”のゆとりのある組み合わせです。

こんな方におすすめ
  • 靴の脱ぎ履きをラクにしたい
  • 子供や高齢のご家族がいる
  • インテリアも楽しみたい
注意ポイント

下駄箱としての収納部分とは別にベンチ分のスペースが必要になるため、狭い玄関では不向きです。
横幅はもちろん奥行に余裕がないと設置が難しい場合もあります。

ベンチ付き型の玄関収納事例

ベンチ付き型の玄関収納
ベンチ付き型の玄関収納
ベンチ付き型の玄関収納

収納必要数の目安

様々なタイプの玄関収納事例をご紹介してきましたが、玄関は靴を収納する「下駄箱」として機能することが必須です。

では、何足分ぐらい靴を収納するスペースが確保されていればよいのでしょうか?
以下の表は人数あたりの靴保有数の目安です。
こちらを参考に、ご家庭ごとに必要な収納数が入れられる玄関収納を選ましょう。
※あくまでも目安です。収納の工夫(可動棚、2段収納、ブーツスペースなど)次第で、同じスペースでも収容量が変わります。

人数靴の数
1人6~10足
2人12~20足
3人16~26足
4人20~32足

MARGINの玄関収納では、各アイテムごとに靴の収納総定数が記載されています。
「この組み合わせだと何足入るか?」を事前に把握することが、失敗のないリフォームにつながります。

「暮らしにフィットする」玄関収納

暮らしにフィットする玄関収納

玄関のリフォームについて2回に分けてお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
前編では玄関のリフォームを考えるタイミングや見直しポイントを、後編のこちらではタイプ別の事例を挙げながら、様々な玄関収納をご紹介しました。

玄関収納を見直す、リフォームするときは、「誰が、どんなふうに使うのか」を丁寧に考えることが、とても大切。
最適な玄関収納づくりへの第一歩となります。

人数、持ち物の種類、ライフスタイルやお好みによって、それぞれに合った収納スタイルは異なってきます。
収納量・動線・家族構成に配慮することが、暮らしに寄り添ったリフォームにつながります。
理想の玄関づくりのヒントとして、このコラムがお役に立てば嬉しいです。

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