2025年10月29日
デスク・ワークスペース
仕事も暮らしも快適に。自宅ワークスペースのつくり方~基本編~

コロナ禍をきっかけに、多くの方が在宅ワークやオンラインでの習い事などを経験しました。
あの頃は「一時的なもの」と思っていた方も、今では日常の一部として在宅勤務や学びの時間を取り入れているのではないでしょうか。
そんな暮らしの変化の中で注目されているのが、自宅に「ワークスペース」をつくること。
新築やリフォームの際にあらかじめ計画する方も増えており、リビングの一角や廊下、階段の踊り場などを利用して、小さなデスクを置くなどミニ書斎を設けている方も少なくありません。
今回はそうした自宅の「ワークスペース」に注目。
ご家庭でのワークスペースの立ち位置や取り入れる際に気を付けたいポイントなどをご紹介します。
自宅におけるワークスペースとは?
ワークスペースと聞くと、立派な書斎を思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、実際には個室でなくても十分に機能します。
リビングの片隅にカウンターデスクをつくったり、寝室に小さな机を置くだけでも「ここは自分が作業や仕事に集中する場所」と認識できれば、それは立派なワークスペースです。

つまり、広さよりも重要なのは「気持ちを切り替えられる空間」かどうか。
オンとオフを分けるスイッチを家の中に持つことで、在宅勤務でも仕事とプライベートの住み分けができ、ワークライフバランスを保ちながら、より快適に暮らすことができます。
自宅ワークスペースのメリット・デメリット
在宅ワークでの生産性を上げるためにも、ぜひ取り入れてみたい自宅ワークスペースではありますが、いい点ばかりとは限りません。
家の中にワークスペースを設けることで起こるメリットとデメリットを理解し、工夫して取り入れることが大切です。
メリット①:集中力を高められる
生活空間と切り離された場所を持つことで、気持ちが自然と仕事モードに切り替わり、効率良く作業できます。
また、家の中には仕事を邪魔する誘惑がたくさん…。
そうしたものを近くに置かないことで、仕事に適した環境をつくれます。
メリット②:作業を中断しても片づけ不要
例えば、ダイニングテーブルなどの兼用スペースで仕事を行っていると、家族が食事をする都度、資料やパソコンなどを片付けなくてはいけません。
さらにソファやテレビ台の上を仮置き場にしてしまうと、見た目も良くなく、暮らしが乱れた印象になってしまいます。
ワークスペースがあれば、作業を中断する際もそのままにしておけますし、片づけたり準備したりする手間も省けます。
メリット③:多用途に使える
自宅ワークスペースは仕事以外にも、読書・手芸・子どもの学習スペースなど、暮らしの中の“ちょっと集中したい時間”に幅広く使えます。
リビングの一部に机などを設置している場合には、洗濯物を畳んだり、アイロンをかけるなど、日常の家事スペースとしても利用が可能です。


デメリット①:居住空間が狭くなる可能性
限られた間取りの中にワークスペースを設けると、もとの空間のゆとりが削られ、圧迫された印象になる可能性があります。
リビングや寝室など、くつろぎの空間を確保するためにも、デスクの幅や奥行をコンパクトなものにするなど、サイズ感に注目しながら選ぶことが大切です。
デメリット②:家族との距離感
個室型のワークスペースは集中しやすい一方で、家族との時間が減ってしまうことも。
廊下などのオープンスペースや、パーテーションを利用するなど、家族とのつながりを意識して設置場所を決めることも必要です。
デメリット③:ライフスタイルの変化に影響
子どもの成長・独立によって空き部屋ができたり、働き方の変化により、せっかくつくったワークスペースも将来は不要になる可能性もあります。
無駄なスペースにしないためにも、用途変更しやすい造りにしたり、多目的に使える工夫が必要です。


ワークスペースづくりで気を付けたいポイント
自宅ワークスペースの良い点、悪い点がわかったところで、次はどんなことに気を付ければより快適なスペースとなるのか、ポイントを押さえておきましょう。
採光と照明
自然光が差し込む位置にデスクを置くのが理想。
明るさが足りない場合は、タスクライトやデスクスタンドなどを置いて補いましょう。

体に合った家具選び
長時間デスクの前に座って作業することを想定して、高さ調整ができたり疲れにくい椅子や、十分な作業スペースを確保できるデスクを選びましょう。
少しの差で作業効率が上がり、仕事のパフォーマンスを向上させることができます。

収納と整理
デスク周りに出し入れしやすい収納があると便利です。
机の上には必要な物以外は置かないルールを徹底すれば、視界が整い、気持ちも整います。

色づかい
木目やナチュラルカラーは安心感を、ブラックトーンは集中力を高めます。
お部屋のテイストとのバランスも意識しながら、目に優しい色を選びましょう。


ここまでは、自宅ワークスペースの作り方~基本編~として、ご家庭にワークスペースを設置する意味やポイントなどをご紹介してきました。
次回は、~実践編~として実際の間取りやライフスタイルに合わせた取り入れ方、MARGINのWORK SPACEアイテムを使用した具体的な施工事例、さらにおすすめのアイテムをご紹介します。
あなたの暮らしにぴったりのスタイルを一緒に探してみましょう。


