2025年04月23日
埋込・ニッチ収納
ニッチ収納の奥行、ベストなサイズとは?【前編】~奥行ごとの特徴と使い方~

お家づくりやリフォームを考える際、「収納スペースをどう確保するか」はとても重要なポイントです。
中でも、壁の厚みを利用した「ニッチ収納」は、デッドスペースを有効に活用でき、見た目もスッキリするため、多くの方に選ばれています。
とはいえ、「奥行はどれくらいがベストなの?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、ニッチ収納の奥行は「何を収納するか」によってベストサイズが異なります!
奥行が深すぎると奥に置いたものが取りづらく圧迫感が出てしまいますし、逆に浅すぎるとせっかく設置しても収納の役割を果たさないことも…。
そこで今回は、「ニッチ収納のベストな奥行サイズ」について2回に分けて詳しく解説します。
前編:奥行ごとの特徴と使い方
後編:設置場所ごとのベストな奥行&後悔しないポイント
まずは、奥行の深さによる違いや特徴、使い方について詳しく見ていきましょう。
スマートな見た目のおしゃれ収納にしたいなら:10〜15cm
「圧迫感を出したくない」「おしゃれなディスプレイとして活用したい」という方にぴったりなのが、このサイズ感です。
特徴
- 奥行が浅いため、空間を圧迫せずスッキリ見える
- ちょっとした小物を置くのに最適
- 視線の高さに配置すれば、インテリアのアクセントにも◎
おすすめの使い方
玄関:鍵やスマホ、除菌グッズを置くスペースに
トイレ:消臭スプレーやサニタリー用品、芳香剤を並べる
リビング:スイッチニッチ、フォトフレームや小さな雑貨を飾る



場所を選ばない使いやすさと収納力を求めるなら:15〜25cm
「少し奥行を確保して、実用的な収納スペースとして活用したい!」という方には、このサイズがおすすめです。
特徴
- 日用品をしっかり収納できる適度な奥行
- 収納力がありつつ、圧迫感が少ない
- 使う場所を選ばない万能サイズ
おすすめの使い方
トイレ:トイレットペーパーを収納
洗面所:タオルやスキンケア用品を収納
キッチン:スパイス類や調味料のボトルを整理



15〜25cmの奥行があれば、よく使うものを手の届く範囲で収納できるため、実用性がグッと高まります。
例えば、一般的なトイレットペーパーの直径114mmですので、奥行15cm以下のニッチ収納でも収納可能ですが、奥行25cmあれば、奥と手前に2列で収納することができ、収納量が倍に。
「使いやすさ」と「収納力」のバランスを重視したい方におすすめです。
収納力重視!大容量収納を目指すなら:25〜30cm以上
「とにかくたくさん収納したい!大きなものも入れたい!」という方は、奥行25cm以上のニッチがおすすめです。
特徴
- 大容量で実用性が高い
- 収納するものによっては圧迫感が出るので注意
- 奥のものが取り出しにくくなるので工夫が必要
おすすめの使い方
書斎・リビング:本やファイル・アルバム、大きめのインテリアを収納
玄関:スリッパや靴を収納
キッチン:食器やストック食品を整理



大容量収納として便利な反面、奥行が深すぎると、奥のものが取り出しにくくなる場合もあります。
また、扉のないタイプのニッチ収納は中に入っているものが丸見えになるので、大きなものを収納すると、圧迫感につながることもあるため、注意が必要です。
収納したいものに合わせて、引き出せるボックスを使うなどの工夫をすると、より快適に使えます。
ニッチ収納の奥行を決める目安
ニッチ収納の奥行別の特徴とおすすめの使い方をご紹介してきましたが、どの奥行がいいか迷ったときには「何を収納するか」にプラスして、重視したいポイントを考えてみてください。
- インテリア感を重視するなら → 10〜15cm
- 日用品をすっきり収納するなら → 15〜25cm
- しっかり収納力を確保したいなら → 25cm以上
壁面を使い、生活スペースを塞ぐことなく収納が増やせる便利なニッチ収納ではありますが、奥行次第で収納のしやすさやお部屋の雰囲気が大きく変わります。
収納するものと、目指すお部屋のイメージをしっかりと決めてから奥行を選ぶことが大切です。


ここまでニッチ収納の「奥行ごとの特徴」について詳しくお話ししましたが、次回の後編では「設置場所ごとのおすすめ奥行」や「後悔しないためのポイント」を詳しく解説します。
「ニッチ収納を取り入れたいけれど、どの奥行がいいのか迷う…」という方は、ぜひ後編もチェックしてみてくださいね!
理想の収納空間を一緒に考えていきましょう!