2025年05月07日
食器棚・キッチン収納
吊戸棚の高さ、迷っていませんか?【前編】〜「ちょうどいい高さ」が暮らしを変える、キッチン収納の考え方〜

「この棚、どこに付ければ正解なんだろう…?」
吊戸棚が自由に設置できるタイプのキッチンは、見た目もスッキリしておしゃれですし、収納力もアップして、一石二鳥…のはず。
でもいざ取り付けようとすると、「高すぎる?」「低すぎる?」「使いやすさって何基準?」と迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
実は吊戸棚の「高さ」ひとつで、キッチンの快適さや安全性が大きく変わってくるんです。
そこで今回は、吊戸棚の高さの決め方とより便利に使用するための収納アイデアを【前編】【後編】の2回分けてご紹介します。
まず【前編】として、「自分にちょうどいい高さ」から知ることからはじめましょう!
吊戸棚の標準的な高さとは?
床からの設置高さの目安
一般的な置き型の食器棚では、戸棚(上置き)の下端は床から約140〜150cmあたりに設置されることが多いです。
この高さは、身長150〜160cmの方がラクに手を伸ばせて、ものの出し入れに支障が出ない範囲です。

とはいえ、人それぞれ身長も使い方も違いますよね。
だからこそ、「自分にとってのちょうどいい高さ」を知ることが大切なのです。
吊戸棚のサイズと収納のしやすさ
吊戸棚(上棚)には高さのバリエーションもあります。
例えばMARGINで取り扱っているキッチン用の吊戸棚の高さは「45cm・60cm・85cm」のラインナップです。
高さサイズ | 特徴・向いている使い方 |
---|---|
45cm | 視界に入りやすく、圧迫感が少ない。 開放感を重視したい方に。 |
60cm | 標準的なサイズ。 バランスよく収納したい方向け。 |
85cm | 大容量の収納が可能。 ただし、上部のモノの出し入れには踏み台が必要。 |
適切な高さの目安は「吊戸棚が自然に視界に入り、手が届く範囲」です。
ただし吊戸棚のサイズが大きくなる(床からの高さが高くなる)と、使う人の身長によっては収納したものが取り出しにくいこともあります。
踏み台に乗らないと届かないので、頻繁に出し入れしないものの定位置としての使用になります。
また、天井の高さに添わせるように吊戸棚を配置してしまうと、縦サイズの小さな吊戸棚でも使いづらい状況になってしまいます。
あくまでも床から吊戸棚(下)までの高さを基準に設置位置を決めましょう。

自分に合った吊戸棚の高さにするためのチェックポイント
チェックポイント①「手が届くか?」
吊戸棚が高すぎると、踏み台なしでは手が届かず、使い勝手が悪くなってしまう原因に。
特によく使う食器や調味料は、「視界に入り、無理なく手が届く範囲(140〜170cm前後)」にあると調理や盛り付けがスムーズに行えます。
その位置に配置できるような吊戸棚の高さにしましょう。

チェックポイント②「頭をぶつけないか?」
棚の位置が低すぎると、調理中に頭をゴツン…なんてことも。
チェックポイント①を踏まえ、手の届く範囲を意識しながら、キッチンの天板から50cm以上離すことで、安全性と作業のしやすさが確保できます。

チェックポイント③「使い分けを意識する」
吊戸棚は、上段・下段で使い方を分けるととっても便利です。
- 上段(頭の上〜天井付近):季節用品、来客用の食器、非常食など
- 下段(胸あたり~目線やや上まで):日常使いのカップやお皿、調味料のストック


使う頻度や重さを意識して、収納するもののベストポジションを見極めましょう。
シミュレーションしてみよう
「この高さで本当に使いやすいのかな?」
そんな時は、棚の位置を仮定して、壁にテープを貼ってみるのがおすすめ。
実際に手を伸ばして、「届くかどうか」「頭をぶつけないか」をチェックしてみてくださいね。

吊戸棚の位置は暮らしに合わせて考えよう
吊戸棚の高さに絶対の正解はありません。
ただ「毎日ストレスなく使えるか」「安全に取り出せるか」「効率よく活用できるか」という基準で考えれば、自然と自分のベストな高さは見えてきます。
家族の身長、使う頻度、収納するモノ。
これらを一度整理してから、高さをシミュレーションしてみましょう。
MARGINの吊戸棚は、自分にあった高さに設置いただけるだけでなく、横幅や扉の枚数などをスペースに合わせて、自由にレイアウトしていただけます。
吊戸棚と組み合わせて使える、ラックや薄型BOXなども取り扱っていますので、自分にちょうどよい吊戸棚探しにご利用ください。


次回の【後編】では、「決めた高さをどう活かすか?」をテーマに、収納グッズや配置アイデアなど、もっと快適に使いこなすヒントをご紹介します。
お楽しみに!